そして学園へ

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「いきなり脱獄してきた人が無実の罪って、どういうこと?ちょうど5年前の今日、村を全滅させたくせに。わたしの両親を殺したくせに!!」 ミーネは涙目で叫ぶ。目の前に自分の両親を殺した男がいると思うと、ついつい気持ちが抑えられなくなっている。 「落ち着け。まずは、俺の話を最後まで聞いてほしい」 ◆ 5年前、そう、トゥーリア国とウィロウ国の戦争があった年だな。 そのときの俺の名前は、アレン・トゥーリア。 国名がついてるから分かるだろうが、俺はトゥーリア国王、アーサーの息子だ。 昔から戦闘や魔法を訓練させられてきた。そこらの兵士よりは強く鍛えられてたな。 そんなある日、なぜか知らないが、アーサーがウィロウ国を攻撃すると言ってきた。 戦争が始まったんだ。 俺は反対だった。そんなことをして、どちらも利益なんかないからだ。 しかし、王には逆らえなかった。だけど、俺も前線に出された。 だから俺は、誰も殺さないようにしていった。 そういう事態が数カ月続いたが、ある日、事態は大きく変わった。
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