2028人が本棚に入れています
本棚に追加
/58ページ
その日、いつもどおりに、殺さないまでも動けないようにしていた俺に、ある声が聞こえた。
「全員、攻撃やめ!!」
ウィロウ国の兵士の隊長格らしき男の声がすると、ウィロウ国は俺達から距離をとった。
そして、ウィロウ国のその隊長が俺達の前に出てきた。
そして、その光景を見た俺は我が目を疑った。
「ち、父上!!」
「アレン……」
隊長や、他の兵士に捕らえられたトゥーリア国王だった。
「我々の勝利だ!!武器等を捨てろ!!」
皆敵の言う通りにする。一国の王が捕らえられては、戦意喪失してしまうしな。
俺も大人しく従った。そうして、俺は捕まり、ついこの前までいた、ウィロウ国のヴィルヘルム収容所に入れられた。
そのとき、アーサーはどうなったかは分からなかった。
数日して、アーサーが収容所に連れてこられた。その顔は、酷くやつれていたな。
どうやら、俺と話をするために来たようだった。
最初のコメントを投稿しよう!