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ーう…ん…眩しい…
もう………朝?
意識が覚醒しないぼんやりとした頭で優月はそんなことを思った。
ーお父さんとお母さんの夢久しぶりに見たな…。
ぼんやりとしたまま優月は時計をみた。時刻7時40分ー
「えっ?嘘ッ!?新学期早々遅刻しちゃう~!!」
一気に頭が覚醒し、急いで準備を始めた。
「おっはよー、優月!」
「おはよう陽奈。」
ー今日から新学期。新しい学年に上がります。
私たちは高校1年生になるけど、私立の中学・高校一貫の学校だから約7割が中学から同じ人ばかり。彼女、宮内陽奈(ミヤウチ ヒナ)も中学からの友達です。
残りの3割は外部から受験した人が入学します。
うちの学校はそれなりに名門、尚且つ学費が他の私立学校より安いため人気らしい。
「優月ーッ、同じF組だったよー!」
今日は新学期、そして入学式。
中庭では、学校のシンボルでもある大きな桜の木が満開を迎えていた。
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