空色の瞳

2/8
前へ
/54ページ
次へ
  ーう…ん…眩しい… もう………朝? 意識が覚醒しないぼんやりとした頭で優月はそんなことを思った。 ーお父さんとお母さんの夢久しぶりに見たな…。 ぼんやりとしたまま優月は時計をみた。時刻7時40分ー 「えっ?嘘ッ!?新学期早々遅刻しちゃう~!!」 一気に頭が覚醒し、急いで準備を始めた。 「おっはよー、優月!」 「おはよう陽奈。」 ー今日から新学期。新しい学年に上がります。 私たちは高校1年生になるけど、私立の中学・高校一貫の学校だから約7割が中学から同じ人ばかり。彼女、宮内陽奈(ミヤウチ ヒナ)も中学からの友達です。 残りの3割は外部から受験した人が入学します。 うちの学校はそれなりに名門、尚且つ学費が他の私立学校より安いため人気らしい。 「優月ーッ、同じF組だったよー!」 今日は新学期、そして入学式。 中庭では、学校のシンボルでもある大きな桜の木が満開を迎えていた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加