第一章 はじまり~WIND~

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「あら!?ヒロちゃんじゃない!?そんなに慌てちゃって…」 「オバサン!!逃げて!!」 ヒロはオバサンに大声で叫びながら後ろにいるミホを見た 大きく上げた右腕が勢いよく下ろしているのが見えた ヒロは助けようと全速力でオバサンの方に向かった 「オバサン!早く!!!」 「何言ってるの?だけど今日は風がつよ…」 もう少しでオバサンの所にたどり着こうとしたが… シュンッ! 「お…オバさぁーーん!!!」 …音とともにオバサンの首が飛び勢いよく血飛沫が飛び散った ヒロの目にはその映像がスローモーションのようにゆっくりと流れるように感じた あり得ない事が目の前で起こり、唖然としながら、恐怖と怒りが自分の中から込み上げてくるのが実感できた。
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