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だが、そんな紅春を気に食わない者が大勢いた。
「紅春!早く洗濯しなさい!」
と、妓女の姉たちが言った。
「はい。お姉さま…。」
紅春がそう言うと、姉は鞭で紅春を叩いた。
バシン!と音を立てて鞭は紅春の体に当たった。
「なんだい。その態度は。捨て子のくせに生意気な!運良く美しく産まれてきただけじゃない!」
と姉は言った。
紅春は、倒れ込んでしまった。
「す…すみません…。お…お姉さま…。」
と、苦しげに紅春は姉に言った。
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