キャンプだよいろいろと

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それから夕食の準備をしないとダメな時間になる手前までゲームを繰り返していた。 それはそれは疲れたな…………。 要が王様になった時なんか、「伊吹さんを僕に!」 とかほざくからテレビのリモコンをフルパワーで投擲してやった。 もちろん鼻からの出血は床に多大なる被害をもたらしたがな。 そして夕食を食べ終わる頃には日も傾き、淡い夕焼けの茜色が辺りを染めていた。 やっぱ夕日は綺麗だな…………。 一番綺麗な季節は秋だと俺は思うが……それはそれ、これはこれだ。 「なぁ麗、ちょっと屋根に登ってみないか?」 夕食の後片付けを終えた俺は麗を屋根へと誘うべく声をかける。 「うん………分かった。」 この別荘にはバルコニーから屋根に登る為の梯子がついていたりしたらから登ってみたくなったんだよな。 まず先に俺が登り、後から来る麗を引き上げて屋根に2人で並んで寝転んだ。 「夕日……綺麗………。」 「あぁ、綺麗だよな。」 それから少しの間、夕日を眺めるのに夢中になっていた。 また………来れたらいいな。
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