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そして体育館。
『え~ですからして~健全な学生としての態度をですからして~……………』
なんてグダグダな校長自己満演説会が行われている。
まったくもっていい迷惑だ。
そしてそれが続くこと30分………。
やっと校長の話が終わり生活指導の人らが校内での喫煙が何とかを話して始業式は終わった。
「おい裕太、ゲーセン行かね?」
今は教室で帰り支度をしている所に亮がそんな話をもってきた。
「悪いな、今日はコイツと用があるんだよ。」
俺はそう言って隣に居る麗の頭に手を置いた。
「なんだよ、デートなら早めに言ってくれよな。」
なんて事を声も抑えず、てか普段より2割増くらいの声量で言いやがった。
まぁこんなのは慣れたもんだが、麗に限っては赤くなる一方だ……………。
亮と言う奴はまためんどくさい事をやってくれるな…………。
「うゅ~………。」
麗はまた変な声をと思ってみると…………。
頭に置いていたはずの手が、人差し指になり麗の頬をグリグリしていたり……………。
亮に対する怒りが無意識にってやつだな……………。
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