キャンプだよいろいろと

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「そろそろ戻るか?」 もう夕日も沈み、今度は月が暗闇を照らし始めていた頃。 「うん………後ね……ゆぅ何で着替えたの?」 俺の服装に疑問を抱いたであろう麗はやっとその問題に触れてくれた。 長かった、突っ込みも無いまま素で居るのはツラいよ? って言うのもあれだ、王様ゲームでの執事になりなさい的なあれでな、燕尾服を渡されたあげく着ろと言われてな。 「まぁ今日は夏樹さんの計らいで俺は麗の執事をする事になったからだよ。」 俺の答えが理解出来ないのか、うぅっと唸る麗。 またこれにも訳があるんだよ、あのゲームが終了した後だ。夏樹さんがいきなり、 「その執事ね麗ちゃんにあげるよ、私には下僕という弟がいるからね。」 なんて言い出したからだ。 「まぁそう言う事だ、では麗お嬢様、私になんなりとお申し付け下さい。」 なんて執事っぽく片膝を付いて右手を麗に差し出す。 麗はそれをどう思ったのか、顔を真っ赤にさせて俯いてしまった。 う~ん………なして?
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