キャンプだよいろいろと

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とりあえず何をする訳でもなく麗を見ていたが、動く気配がない。 「とりあえず、部屋に戻りましょうか。」 「う、うん………。」 う~ん……まだ真っ赤なまま変わりはなしか。 てか執事って疲れるな……まぁ要の下僕よりかは遥かにましだとは思うけどな。 てことで部屋に到着、もちろん強引にお姫様抱っこをして運んだ。 今日は執事ライフを満喫すると決めたからな! 「ゆ、ゆぅ……もうおろしても………大丈夫だから。」 うん、何か知らないけど緊張してるみたいだな。 「ん? どうかなされましたか? いつもと様子が違いますが。」 「えと……その……ゆぅが変だから……いつもと違うから………恥ずかしい………。」 と言う事は、いつもの俺でいいということか? てことは執事はもうしなくていいと! よし!執事は終わりだ! 「あぁ……執事ってのも疲れるな。 俺には向かない職種だな。」 もう執事解除ってことで普通に喋ってみる。 「ゆぅ……戻った……良かった、いつものゆぅだ!」 今度はいきなり抱き付いて来やがったぞおい。 「執事はいや……いつものゆぅが好き………だから……これでいい。」 ヤバい……今俺の頭の中に『?』が大量生産されてやがる。 でも……好きなんて言われて嬉しくない筈がない。 敢えて言おう、俺は大好きだと。
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