海なのだよいろいろと

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あのキャンプからはだいぶ過ぎた今日は夏休みを明日に控えた7月後半。 今は教室でHRまでの時間を潰すべく前のキャンプをネタに盛り上がっている。 「しかしあれだよな、裕太がなぁ。」 なんて意味深なことを言いながらヘラヘラ笑う亮。 「俺がなんなんだ、ヘラヘラしてないで言ってみろ。」 まぁどうせロクな事じゃない上にしょうもないんだ。 「なにって、裕太はキャンプの時に妖精になる権利を手放しただろ?」 うん……遠回りな説明をありがとう、そして教室と言う最悪な場所で言うなよバカが。 要するに童貞学園高等部を卒業しただろと言いたいんだな。 「ゆぅ………腰……痛かったのは……あれのせい?」 いきなり何を言い出すんだコイツは! ヤバい……教室がやけに静かだ。 これは……俺達の話を聞き漏らさないためと言う理由でクラスの野郎共の利害が一致したとみていいんだよな? てことは………麗の恥じらいのない発言は聞かれたか…………。 「亮も麗も何をバカな事をーーーーーー」 「ゆぅ………また……しようね?」 終わった………………燃えた…燃え尽きた…真っ白にな…………。 「麗……場所を考えてほしかった。」 「裕太、これには俺も同情するよ。 だからって訳じゃ無いけど明日は海な。」 なんなんだよこの亮と言う生き物は! 常に急だしな、しかも海はもういいだろ……………。
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