海なのだよいろいろと

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まぁ、鼻血は治まったな。 だからと言ってサーフィンが出来るようになった訳じゃない。 「よし決めた、俺は麗とボードで海を進む………だからオールを借りたい!」 「うん………わたしも……ゆぅと行く!」 何やら両方の拳をギュッと握り締めて決意を示す麗。 あんな軽口を純粋に受け止めてくれる麗には感謝だな。 「もういい、好きにしろよ。 俺は適当に練習するさ。」 あちゃー亮がマジで呆れて行っちゃったよ。 これはしょうがないな、俺もカットバックドロップターンを華麗に決めてくるかな。 「悪いな麗、俺も行かなきゃならんらしいから行ってくる。 麗と西井はあそこのパラソルで見ててくれ。」 俺はそう言って麗が頷くのを確認すると、 リフボード…もといサーフボードを右手に持ち、左手にはアミダドライブ……じゃなく携帯を持ち歩き出した。
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