海なのだよいろいろと

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そして少し沖まで進み波を待つ。 徐々に波が押し寄せてくる………そして! 「よっしゃあ!エンゲージ!!」 ザッパーン うん………まぁ海に入るのに携帯持っていくって間違いだったな。 やはり波には乗れずただ無様に落ちただけならず携帯を水没させてしまった………。 防水がこんなとこで役にたつとは思わなかった。 「おーい亮、先に戻るから後は頑張れよ~。」 俺は亮にそう叫んで麗がいる場所へと戻る。 それはもうやりきった雰囲気を醸し出しながらね。 そして麗と西井が居るパラソルに辿り着く。 そこには………麗と西井はもちろん、他に見知らぬ野郎が2人いた。 ナンパみたいだな………って見てる場合じゃないな。 「はぁ……アンタら何か用でもあって絡んでるのか?」 とまぁ後ろから声をかけてみたのはいいんだが。 「ん? 誰だよコイツ、てか俺達に用?」 そう適当にあしらわれる始末だ。 「アンタらに用はないな、ただ自分の彼女とその友達がナンパされてるの見て黙ってるとでも思うか?」 「あぁ何だよ連れ居たのかよ、悪かったな他あたるわ。」 うん、最近の若者にしては物分かりが良いじゃないか。 「ゆぅ……遅いっ。」 なんて言いながら抱きついてくる麗。 水着で抱きついたらねぇ………色んな感触がリアルでヤバい。 「ホントに遅いわよ、後少し遅れてたらアイツ等の目に砂いれてあげる所だったわよ。」 フッと鼻で笑う西井は………悪魔さながらに黒い笑みを浮かべていた…………。
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