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とりあえず状況を考えろ俺!
まず抱き付いてデレデレしている麗。
そして砂を握り締めて良くない笑みを浮かべる西井。
そして華麗に波に乗る亮。
最後に状況を分析しているだけの俺。
俺は海に何をやりに来たんだろうか?
「ん~なぁ麗、俺は海に何をやりに来たんだと思う?」
考えても分からなかったんだ、他人を頼ることは必ずしも悪い事ではない!
まぁ何が言いたいか自分でも不明だが気にしないでおこうか。
「え……ゆぅは……わたしと……イチャイチャするのに来たんだよ?」
さも当たり前だと言いたげな麗に何も言えない俺………。
西井は横で、あらまぁ若いわね、てな感じで見てるしな。
よく考えてみろ、俺にはサーフィンは出来なかった。
なら海で何をする?
レイアウトでも書いてみるか?
無理だよな、なら何をするかなんて決まってる。
「じゃあ亮が戻るまでイチャイチャしようじゃないか!」
最終的にはこれで落ち着くんだよな。
何たって麗ありきの海だしな。
麗とイチャつかないで何をするって感じだ。
「ゆ、ゆぅ………流石に……ここは恥ずかしいよ。」
「ん? 何で恥ずかしいんだ?」
だってそうだろ、いつもみたくやってりゃ良いんだからな。
「でも……じゃあ……向こうの岩陰なら……外でも大丈夫!」
あ、うん……理解した。
てか待たれよマイサン!
ここで成長すれば麗の思うツボだぞ!
クソッ、我が息子ながら立派な成りをしておる、水着に立派なテントを張りおってからに!
我ながらけしからん………………。
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