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用があるから何て言ったはいいけどホントは何も無いんだなコレが。
単に偶には麗と2人でデート何かどうだろうかと思ったからだ。
他にも、どうして麗は俺を選んだか、これを聞きたかった。
まぁただの好奇心に過ぎないな。
「麗はどこか行きたい所はないか?」
海を後にして適当に家へ向けて歩くなか、俺は隣を歩く麗にそう聞いてみた。
「ん…………ゆぅが行きたい所がいい。」
少し思案の後そう言葉を紡ぐ麗。
なんて言うか照れるぜチクショー!
「分かった、んじゃ適当に落ち着ける場所でも………っと良いところに喫茶店発見! あそこでいいか?」
「うん………ゆぅとなら………はぅ。」
普通に話してたかと思えば、急に頬を抑えて照れだす始末。
ホントにコイツは1人で何を悶えてるんだか…………。
とりあえずだ、眼前に広がるは古風でオシャレな喫茶店。
電車で一駅の所にある海に来て、それから電車に乗らず家の方向に歩いていたら見つけたのがこの喫茶店。
まぁ入ってみないことには分からんな。
そして俺は悶える麗の手を引いて喫茶店に入った。
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