海なのだよいろいろと

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カランカランと音をたてるベルがついた扉を開ける。 やはり外観と同じで内装もインテリアがよく似合う店だ。 そこにはテーブル席がありカウンター席もあってその向こうには店員らしき人がいる。 「いらっしゃいませーーってあぁぁ!」 店を見ているといきなり叫び散らしながら指を差してくる店員……………。 俺はコイツを知っている、知っているからこそ疑問が残る。 「お前モデルか何かやってるんじゃなかったか?」 「お前ってなによ、私には斎藤朱美って名前があるのよ? 後ねぇあれは辞めたんだぁアイツにも迷惑かかるし、だからバイトよバイト!」 アイツとはタイガードラゴンこと虎野竜だろうが。 また久しいヤツに合ったもんだな。 「むぅ………ゆぅは……あげないからねっ。」 ギュッと腕に抱き付いてくる麗はどこか必死なようで。 てかまだあの教室でのこと根に持ってんのかな? まぁ誰かに取られてやる予定はないから心配はないけどな。
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