海なのだよいろいろと

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「話ってのも、ちょっと気になっただけなんだけどさ、麗は何で俺なんかに告白とかしたんだ?」 麗のパフェを食べる手が止まり、表情が少しばかり暗くなったように見えた。 この空気から察するに俺の読みは強ち外れてはいないかな。 「やっぱり……好きとか以前に何か理由があったんだな。」 「うん………話すけど……今は違うから! それだけは………分かってほしい。」 「それ位は百も承知だ、自惚れじゃないけど今は麗が俺を本気で好いてくれてるのは分かる、もちろん俺も麗と変わらない。」 「うん……じゃあ話すね。」 そう言って話し始める。 もちろん暗くはしたくない。 それは麗も同じなんだろう、それはパフェを食べる手を再開させているから分かる。 そうさ、暗い過去では無く単なる昔話って訳だ。
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