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そして初めて麗が泊まりに来た時に使ってもらう予定だった部屋に荷物を全て運び込んだ。
予定だった、てのは麗の軽い誘惑に負けて一緒の部屋で寝たからだったりするんだよ。
「なぁ麗、何でまた引っ越しする事にしたんだ?」
俺と麗はリビングに行き、ソファーで軽く休憩して少し落ち着いた辺りにそんな会話をしている。
「ゆぅと……もっと近くに居たいから………。」
そして俺の問に対して、
少し照れながらそんな事を言ってくる。
なんて言うか、何も言えない位に嬉しいよな。
「そうだったのか、麗ありがとう。」
そう言って照れる麗をそっと抱き締めてみた。
ビックリしたのかピクッと動いて顔を真っ赤にさせる麗。
でも直ぐに麗も俺の背中に手を回してきた。
こんな幸せがいつまでも続けばいいな、なんて思う。
そんな風に幸せ空間を展開していると、空気を読めないかのように来客を知らせるチャイムが鳴り響く。
ホントにピンポンピンポン喧しいんだよ!
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