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それをした所で歩き辛いわ恥ずかしいわで大変だっただろうけどな。
まぁこれはこれで良しと。
後は……この集団は何かだな。
ざっと見たところ10人はいるな。
俺と麗を見て驚愕の表情をする者、何やら笑みを浮かべる者、中には泣いてる奴もいる。
「それでだ、こんなにぞろぞろどうしたんだ?」
誰もが思う事だろうな。
なんせ人数が半端じゃないからな。
「そうだね、まず僕らは伊吹麗さんのファンクラブだ、それで僕が部長の御門壮介だ。」
みかどそうすけ?
見た目によらずかっこい名前だな。
この名前をただのインテリメガネに与えるのは勿体無い!
敢えて言おう名前負けだと!
「インテリメガネは失礼だが、それより現状だね、簡単に言うと道端で困ってる伊吹さんを見つけた僕らは君の名を連呼する伊吹さんの為に君を捜して連れてきた、伊吹さんの為にね。」
2回言いやがったぞ。
分かるよ、俺の為ではないとの念押しだろ。
「それはありがとう、お陰で麗も……無事だよな?」
「うん………キスで治る。」
いや何が治るんだ?
怪我とかしてないぜ?
「御門さんだっけか、麗は無事だと分かった。 若干あれだけどな。」
「それにしても羨ましい限りだ、まさかこの世に伊吹さんにキスを迫られる人間が存在するなんてね。」
なんだ、なんなんだコイツ………何かしら燃え尽きたような顔してるし。
後は………俺の顔目掛けて飛び跳ねる麗………飛んでも届かないんだな………。
何か必死な感じが何とも言えん。
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