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「むぅ………ケチ………。」
断じてケチなどはないからな。
公の場で熱烈なキスを拝んでしまう通行人の気にもなってみろって話だ。
見てる方が恥ずかしいわ。
「今は我慢してくれないか? 家に戻ったら好きにすればいいからさ。」
この臭いセリフと共に必殺営業スマイル発動!
全MPの80%を消費!
「あぅぅ………それ……ずるいよぉ…………。」
麗を倒した!
変態レベルが2上がった。
ファンクラブからの視線が痛くなった。
嬉しくないぜ…………寧ろ悲しい。
「しかしまぁ麗を見つけてくれてありがとう。 また学校でな。」
取り敢えず焼きそばなんだよな!
腹が減ったの忘れる所だった……危ない危ない。
「ゆぅ………あの人……一緒に行くの?」
へ?
あの人は今さっきサヨナラバイバーイてなノリで別れただろ。
「やぁ、奇遇だね。」
「何が奇遇だ! 着いて来ねぇで帰れ!」
何か知らんが歩き出した俺達を追跡…いや……ストーキングして来る御門………。
「分かった、帰るとしよう。 だが忘れるな……我々ファンクラブは、伊吹さんの涙が見たい訳ではない。」
あぁ分かってるよ、もう泣かすんじゃないって言いたいんだな…………。
そんなの当たり前の事だろ。
俺が好きなのは、笑顔の麗なんだからな!
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