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それから少しの間そう肩を寄せ合っていると。
ひゅ~~どんっ!
と言う炸裂音と共に夜空に光り輝く花が打ち上げられた。
「きれい………。」
「あぁ……きれいだな。」
でも麗の方がきれいだよ、何て言ってみたい気もしたが無理なので却下。
「わぁ……ホントにきれい………ゆぅ今日はありがと。」
麗はまた柔らかい笑顔で俺にそう言ってくる。
「俺も麗と来れてよかったよ、色々あって焦ったけどな。」
「あれは………ゆぅが迷子になるから………。」
知らぬうちに俺が迷子になってるし………。
「よく言うもんだ、見つかったときの麗にはビックリだったぞ?」
「それは……その………寂しかったから………むぅ……ゆぅのいじわる…………。 」
頬を膨らまして怒ってますよ的なアピールをする麗。
迫力もなければ怖くもない、寧ろ可愛い。
「それ、なかなか可愛いと思うぞ。」
うん……普通に言ってしまった。
その瞬間に麗は真っ赤になりながら俯いてぶつぶつ言ってる。
ホント……いつになった慣れるんだろうな。
まぁこの初々しい所がまた可愛いからいいんだけどな。
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