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そして服部くんが黒板に決まったペアとまだ決まったない人を分けて書いていく。
それも直ぐに終わり誰が誰を選んだのかが分かった。
まず確かなのはオタッキーな奴と陰属性の奴は残念なことに選ばれていない。
そして人気があっても彼女など仲のいい相手が居る奴には、その相手の一票だけ。
もちろん俺も………何故か二票だな…………これは波乱だ。
「おい裕太てめぇ伊吹さんが居ながらに浮気か?」
馬鹿なことを言ってくれるな水元亮。
お前には無駄に五票もあるじゃねぇかよ。
「お前には言われたくないな、五票ってことは西井が居るにもかかわらず他の女に手を出してんだな?」
「はぁ? 何言ってんだよ、何があっても綾一筋だっての。」
恥ずかしい事をクラス全体に聞こえる程の声量で断言する亮。
クラスからチラホラと、
「西井さん羨ましいなぁ」
とか
「私もあんな彼氏が欲しい」
などなど西井を羨む声が聞こえてくる。
亮の被害を直に受けた西井はと言うと……遠目からでも分かるくらいに顔を真っ赤にして縮こまっていた。
そりゃそうなるわなぁ。
にしても麗はよく寝るな…………お決まりの涎が…………。
外そうと動かしでもしたら悲しそうな顔をするので気が引ける。
どうやら俺の右腕は涎によってベタベタになる運命のようだな。
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