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「ちょっとだけど熱があるからこのまま寝てろよ。」
そう言い聞かせて部屋を出るため扉を開ける。
「ゆぅ……どこ行くの?」
あと一歩で部屋の外だという所でフリーズ………。
どこと言われても………別の部屋に行くんだけどな。
「下のソファーで寝るんだよ、俺が風邪ひいて看病できなくなっても困るだろ?」
「うん………そうだよね………。」
「あぁ分かった分かった、ここで寝るからそんな顔するな。」
もうホントに悲しそうな顔を向けてくるもんだから仕方ないってもんだよな。
「ふふ………じゃ……はい!」
布団の端を持ち上げて入れと言わんばかりにアピールしてくる。
熱があるんじゃないのかと言いたいが気にはしない。
そして誘われるがままに布団に入り夢の世界へ船を進めた…………。
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