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何かと気になる事はあるが今はいい。
もう集合がかかったのかグラウンド中央にゾロゾロ移動しだしたしな。
そこからは校長やらPTAやらの長い長い自己満演説会があり、ラジオ体操をしてまた元の場所に戻った。
余談だが校長の髪がふさふさになってたな、推測だが植毛をしたと考える。
まさにどうでもいいな。
「それよりなぁ亮、西井はどうした?」
今正に競技が始まろとしている時、隣に亮は仮設テントの僅かな影でうなだれている。
「あぁ……綾なら向こうでマイク握ってる。」
亮が指差す先には確かにマイクを握っている西井がいた。
要するに進行係かなんかだろ。
『1年生、100M走の出場の選手は入場門まで集合してください。』
これだこれ、西井の声だし間違いないな。
おっと……何やら亮がメガホンを取り出したぞ………てかどこから?
「あやぁ! 可愛いぞぉ~!」
そのメガホンで盛大に叫ぶバカ…………。
『ちょっと亮、黙っててよ!』
わざわざマイクで返答する西井………いやバカだな。
何マイクを私用で使ってんだよ…………。
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