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そのせいで若干ざわめくが直ぐに収まった。
これはいつもの事だといった感じに周囲の奴らにも慣れがきたんだろう。
まぁ亮や西井を狙っていた1年生はショックだろうな。
「よし亮、落ち着いたとこであれやるか?」
「当たり前だ、あれがないと体育祭なんてただのサウナだからな。」
「だよな、じゃあまず第1レースからだな。」
「あぁそれでいい、狙いは単勝のみ、出走馬の選択は目視での決定だ。」
この体育祭を競馬の扱いへと変えて楽しむのがいいんだよな。
まぁこれが無ければつまらんからな。
賭ができない競技は前もって探してキープしておいた俺専用休憩所で寝る。
麗も病み上がりな訳だから連れて行くことにするかな。
「おい裕太、なにボーっとしてんだよ、始まるぞ。」
「おぉ悪い、じゃあ俺は3番のガリガリで行くわ。」
「なら俺は2番のデブに奇跡をかける!」
選択してすぐ各馬出走!
実況は俺、菊池裕太が進行します!
1レース4人、まず先頭をとったのは2番ガリガリ、すぐ後ろに1番、4番の平均な奴、やはり最後尾は3番デブ。
そして中盤にさしかかる頃、トップのガリガリがスタミナ切れか失速、後続のデブ以外に抜かれて3位に………。
「亮、まずは俺の勝ちだ。」
「ったくデブに奇跡は無いか。」
まぁあの後はグダグダとガリガリとデブのビリ争いでギリギリでガリガリが勝った訳だ。
因みに麗は俺の腕で就寝中だ。
何か寝言がけしからんので割愛させてもらった。
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