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それから1年の100M走では全てのレースで賭けをした。
まぁ勝ったり負けたりを繰り返して最終的には俺の財布が若干だがふくよかになっている。
そして次の競技が無関係かつ何もできない競技ってことで休憩所に行くことにする。
そのためには麗をどうにかしないとならんが。
「麗、そろそろ俺は避難するけど一緒に来るか?」
「うゅ………ん~……うん。」
そんな感じに言葉とは言い難い返事を返してきたかと思えば、俺の腕から離れてそのまま真正面に抱きついてきた……………だけじゃなくそのまま寝た…………。
「今日は本気で離れるつもりは無いのか?」
「………眠いから……後で。」
俺の胸に頬を寄せて睡眠体勢のまま言ってくる麗。
これは本気で離れる気は無いようだな…………。
仕方ない、運んで行こうじゃないか!
周りからの視線もなかなか痛いからな…………。
てことで麗を持ち上げて例の俺専用休憩所まで移動する。
まぁ俺専用休憩所とは言っても普通に図書室なんだよな。
去年と一緒で文化委員になってしまったが為に図書室の鍵は所持している訳だ。
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