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「そんなに匂うなよ……いい匂いがする訳じゃないし。」
「やだ……いい匂いだもん。」
分からない……麗はいい匂いなのは確かだけど俺は違うだろ。
「今日は家に帰ったら直ぐベッドにファブリーズしとくからな。」
「え………ダメっ! 絶対ダメだから! そんなことしたら………寝れなくなる………。」
止めておこう、麗がここまで講義してくるなんて相当だからな。
「分かった、分かったから落ち着け。」
「もう………ファブリーズしない?」
「しないから、絶対しないからな。 そう言えば麗が家事でしないことってのは布団を干さないこと位だよな?」
「ん? 干したら……ゆぅの匂い消えるよ?」
消えていいんだよ!
寧ろ俺は消してほしい、お日様の香りにしてほしいよ!
「とりあえずだ、今日は干してくれな?」
何とかお日様の香りにすべく優しく頼んでみる。
麗にはそれが効いたのか分からんが………。
「うぅ………嫌だけど……お願いされたし………あぅ……むぅ………。」
最近では無いくらいに悩みに悩む麗だった………。
何か頭を抱えて本気で悩んでるしな。
いやぁ麗を見てると和む………もう心がほかほかだ。
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