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まぁ俺に抱きついたまま寝ている麗はどうしようもないからいとしてだ。
「お前ら何しに来たんだ?」
机を挟んで向かい側に座る2人にそう聞いてみる。
それを聞いて亮が、う~んとか言いながら思案の後。
「裕太ならここだと思って来た、それくらいだな。」
亮に限って無駄な嘘はないし、まぁ他意は無しか…………。
「またいつもの面子が集まった訳か。」
「まぁ裕太も俺も人ごみは避ける質だからじゃないか?」
そう言われれば人ごみは避けて来たな…………。
昔の事故からずっとか………。
根本的に避けるようになったのは事故後のアレが原因だろうけどな。
「俺はお前も避けていたはずなんだけどな、こびりついてきやがって……物好きな奴だよ。」
「それはお互い様だろ裕太。」
そう言うと、はははっと笑いながらはにかむ亮。
ホントにコイツは物好きなバカだよな。
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