22486人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな暗い話は無しだ、せっかくの休憩で疲れたくはない。」
休憩なんだからグダグダしていたい俺だからこそ明るい話題でいきたい訳だ。
「悪い裕太、確かに辛気くさいのはなしだ。」
「何か私だけ話分からないんだけど………。」
何かテンションが下がる西井だが、話が分からないのも無理はないんだけどな。
「綾には分からないよ、これは俺と裕太が中学くらいの事だからな。 だからって回想はしないけどな。」
「そうなんだ、要するに深くは言えないって事よね?」
亮がうまい具合にはぐらかしたのにも関わらず西井は気になる様子で。
「西井、人には他人に知られたくないこともあるんだよ。」
そう聞いて西井はそれ以上聞こうとはしなかった。
今は話すべきじゃないし亮にも麗ですら話してはないからな。
「まぁあれだ、別にどうでも良いことなんだよ。 俺には恋人として麗が居る、親友としては亮が居る、西井は麗の親友であり、それは俺の親友も同じだ。 だからな、過去にこだわらずに今を楽しむってのが俺だ。」
「裕太にしては臭い、臭過ぎるセリフだったけど、なかなかいい事言うじゃないかよ。」
「ホントだよね、それ麗に言ってあげれば凄く喜ぶと思うよ。」
まぁたまには良いこと言っておかないとな。
恥ずかしいのは我慢しかないけどな………。
最初のコメントを投稿しよう!