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それから昼食も食べ終わる頃には昼の競技が始まろうとしていた。
昼からは西井がまた進行係をするとかで俺たちも応援席に戻ることに。
「暑い……どうにかしろよ亮。」
「無理を言うな……喋る元気があるなら手を動かせ。」
亮がそう言うのは俺たちの右手に団扇があるからなんだが………もう腕が重いんだわ…………。
「おい亮、次の競技って借り物だよな?」
横に座る亮に顔も向けずただ話しかけるだけで体力が奪われる…………。
「それがどうした?」
元気がないのか返事も素っ気ない感じになってやがるな。
まぁ分からんでもない。
「それ俺と亮が出なきゃならんのは知ってるな?」
「初耳だな……いつ決まった?」
「俺とお前が教室の外で待機してる間だろ。 俺も今日の朝に委員長が言わなかったら知らないままだったな。」
「仕方ないか、じゃあ勝った方が何でも命令できるでいいな?」
じゃあ、の使い方に疑問はあるが賭けに変わりはないよな。
まず負ける気がしないんだよ!
「問題ない、それより…………暑いな………。」
「それを言うな、余計に暑くなるだろ。」
いや………暑いのは変わらん。
もう今すぐにでも図書室に戻りたい……………。
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