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まぁ………何やかんやで水元亮プロデュースの茶番劇は終演を迎え、今まさに本来の目的である体育祭が始まろうとしている。
そして俺と麗、あと亮は未だに応援席がある仮設テントの日陰で暑いだの何だの言いながら競技再開を待っている訳だ。
因みに西井はまだアナウンス係の仕事が残っているらしく、来賓席の隣にある放送部のテントに居る。
それから数分して競技再開のアナウンスが流れた。
『競技を再開します、借り物競争に出場の選手は入場門まで集合してください。』
このアナウンスと共に俺と亮は入場門へ向かう、そして亮にメガホンを借りて準備万端だ!
そして直ぐに競技は再開されーーーーーー。
『位置について、よーい』
バンッ!
勢いよくピストルがうち放たれ、以前と同じお題の答えを探すべく一斉にスタートした。
ここでメガホンの出番なんだな!
俺はメガホンを口にあてがうと。
「え~と、さっきのコンテストで1位になった女子2名の人は至急ここまで来てくれ。 とりあえずダッシュで頼む。」
まぁいちいち呼びに行くより遥かに早いし、1年の雨宮雫って人がどこに居るか分からないのを考えるとこれしかないんだよな。
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