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うん……まぁ麗の中では俺は獣なんだろうと思っておくさ。
てかクーラーが寒すぎる………クーラー消すかグラウンド戻るかしないとな。
もうそろそろ二人三脚も始まる時間だったような気もするし、麗を起こしてグラウンド戻るか。
「よし麗、そろそろ起きろ。 これ以上は風邪をぶり返すかもしれないしさ。」
そう言いながら空いてる手で背中辺りを軽く揺する。
そうすると、うぅとか言いながら体を持ち上げた麗。
その麗の目はまだ虚ろで寝ぼけてるのか俺をちゃんと認識できてない。
「ゆぅ………さっきの続き………ちゅー……しよ?」
俺を認識できてないのは撤回する。
でも寝ぼけてるのは確実だ。
何か言いながらジリジリ詰め寄ってくるし。
両腕を俺の首に絡めて目を閉じてるし……………。
「ゆぅ………まだ?」
「何の話をしてるのかは知らないけど、グラウンド戻るぞ?」
「ん? その前に……ちゅーは?」
その前にって………おい、まさか寝ぼけてないんじゃないか?
確信犯か? 演技なのか? どっちなんだい!
「家に帰るまで我慢しろ、とりあえず二人三脚が先だ。」
俺がそう言うと何やら目を丸くして微妙に驚いている。
「忘れてた………ゆぅ行こっ!」
何か知らんがいきなり覚醒したんだけど、やっぱ演技だよな! 確信犯だよな!
これは軽いお仕置きだな!
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