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「何か麗が覚醒したから先行くわ! 鍵置いとくから閉めていけよ!」
そう言ったはいいけど、麗が勢いよく腕を引っ張って走るもんだから、亮の返事を聞く間も無く連れ出されてしまった。
「ちょっと、おい少し落ち着け。」
とりあえず急ぐ麗を止めるべくやんわりブレーキをかけながら歩きの速度までもっていく。
麗は小さいし軽いから止めるなんて楽勝だ。
「なんでそんなに急ぐんだよ?」
それを聞いた麗は少し思案の後、何か理由を見つけたのか…………。
「ゆぅと一緒に……何かするの初めてだから………嬉しくて………ごめんなさい………。」
何か俺………悪いことしたような気分…………。
麗を見ると凄く落ち込んでる感じだし。
「何で落ち込んでんだよ、それに俺も麗と一緒に何か出来るのは嬉しいだ、もっと言えば麗が居ればそれでいいんだよ。 」
我ながら臭いな………でもまぁ、麗の顔を見ればそんなのどうでもよくなる。
だってなぁ、これでもかって位に嬉しそうに笑ってんだもんな。
「ゆぅ………大好きだよ!」
またそう言って抱きついてくる、これもまた可愛くて、愛おしくなる。
ホントに麗だけは俺にとって特別だ。
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