22487人が本棚に入れています
本棚に追加
このレースは1レース3組で行われるので、俺の左右にいる1組ずつでスタートする。
今回の左右いる奴らは対照的で右は残念なぽっちゃりペアで左はガリ男と全てがスマートと言うか、まな板と言うかそんな奴だ。
とりあえず負ける気がしないんだよ!
『位置について! よーい!』
その掛け声と共にピストルが鳴り響き3組が一斉にスタートした。
と言いたい所なんだが………縛った方の脚が先だとか決めてなかった俺達は……………。
「ゆぅ………大丈夫?」
「大丈夫だって、ちょっと血が出ただけだしな。」
まぁ………お互いがお互い好きな方から脚を出した挙げ句、1歩も進むことなく転倒………。
とっさに麗を抱き寄せて俺が背中から落ちるというスキルを発動したのもあり、麗には怪我なし、俺は肘を負傷てな感じで収まった。
「まだ転けて数秒だ、麗はいけるよな?」
「うん!」
麗の返答を聞いてすぐに立ち上りまたスタート体勢をとった。
そして今度は出す脚を決めてから走り出したので転けずに行けた訳だが。
如何せんタイムロスが大きかったのか先頭から少し距離を離されてしまっている………やるしかないか…………。
亮……あれを使うぜ………禁断の胸タイミング走法を!
最初のコメントを投稿しよう!