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現在の時刻は午前八時丁度。
「なぁ亮、何かかなりの数が群れてるな。」
そう亮に言ってみたりする。
「そりゃそうだろうな、まさに裕太らしい戯れ言だな、だいたいあれ見ないとクラス分からないし。」
うん、的確かつ迅速に突っ込みをいただきました。
まぁ亮が言った通り今は学校のピロティでクラス分けの表が貼り出されている。
そんでもって二人してその群れに入れないまま佇んでいる訳だ。
「そんなことより裕太はあっちだと思うよ。」
そう言って亮が指差す先には………………一年のクラス分け表が貼ってあった。
「黙れこのやろー! ちゃんと上がったに決まってるだろ!」
まぁギリギリだったのは秘密だが。
留年なんてしたら麗とも会えないし困るからな。
「そんなことはいいんだよ、早いとこ見に行くぞ。」
俺がそう言うと亮もなんやかんやでついてきた。
まぁ少しは群がりがおさまってるしタイミングとしてはいいんじゃないかな。
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