新学期だよいろいろと

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学校への道を歩く俺、 電線に群がる雀の大群プラス電信柱のてっぺんを陣取る鴉…………お馴染みの光景だな。 「お~い裕太、今日は1人じゃないか、ふられでもしたのか?」 最近では馴染みのない事も起きるか、 まぁ、この亮と言う存在は神出鬼没なだけに納得できるけどな。 「ちょうど良いとこに来たな変態ヤロー、まぁ後ろに乗せろ。」 俺はそう言って後ろに跨り前方を指差す。 亮はその俺に不満があるようで訝しげな顔を向けてくる。 「まだ乗っていいとも言ってない、それに質問に答えろ、そうだな少し譲歩したとして答えたら乗せてやる。」 ほぉ~楽したけりゃそれなりの報酬…要は情報をよこせと言いたいのか。 「そうだな、亮が聞きたい質問からして俺が1人で登校してるからだろ? だからふられでもしたのかと聞いた。」 「裕太も答える気になったか、じゃあ乗せてやるってもう乗ってるか。」 亮はそう言って自転車をこぎ出した。 自転車は進む進む、俺を乗っけて微妙なスピードで……………。 「てかもっと早くこぎやがれ変態クソヤロー!」 「少しは静かにできないか? 呼び方酷くなってるしな。」 なんでここまで冷静なんだ……かなり調子が狂うじゃないか!
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