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キーンコーンカーンコーン…………。
無情にも鳴り響く昼休み終了のチャイム………。
何だか煮え切らない俺………。
まだ故障中の麗………。
何故かニコニコしている斎藤朱美………。
既に夢の世界へログインしている亮………。
「暇だな………。」
ついそう呟いてしまう程暇だ。
お、麗が復活した………熱心にノート取ってるんだなぁ偉いぞ。
「ほれ、……ツンツン…ツンツン………グリグリ………。」
暇なんだ……少しくらいツンツングリグリしても罰は当たらんだろ。
「ゆぅ……ちょっと………や、やめて//」
授業中だからだろう少し声を抑えてそう言ってくる麗。
「ん~気が向いたらやめる。」
ツンツングリグリ……ニギ………。
「ひゃう……うぅ……は、恥ずかしい………。」
軽くほっぺたを掴んだだけで、ひゃう
なんて言うから軽く注目の的だな。
うん、これならいい暇つぶしになるな。
「む………ゆ、ゆぅ。」
「伊吹、これ答えて見ろ。」
「え、あ……はい………。」
「麗、頑張れよう。」
流石に麗だ、あんな訳の分からん数列の塊をスラスラ答えていた。
「もう、ゆぅ! やめてって言ったのに………。」
これまた声を抑えて言ってくる、まぁデカい声が出せるわけ無いわな。
にしてもちとばかり機嫌そこねちゃったな。
「麗、今日は一緒に寝るのもありだと思ったんだけどなぁ………怒ってるし…なしかな。」
それを麗に聞こえるか聞こえないかの声量で言ってみる。
「それは…ダメ!」
ちょ、バカかコイツは……声がでかすぎんだろうが!
ほら見ろ、数学教師Aに痛い視線を送られる始末だ。
「すいません………ゆぅの……ばか……うぅ//」
そりゃ恥ずかしいわなぁ、まぁ今夜は麗の好きにさせてやるかな。
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