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とりあえず恥ずかしいのを我慢して学校を抜けた。
なんで我慢したかって?
麗が離す気配すら見せてくれなかったからだよ!
まぁそれはいいかな。
そして俺たちは家に帰らずそのままスーパーに直行した。
「麗、そろそろ冷蔵庫の中身がきつい頃だろうから適当に選んで買うぞ?」
「うん……冷蔵庫の中身なら……だいたい分かるから大丈夫……あと……その………。」
ん~急にもじもじしだしたけど、何だろうね?
「どうかしたのか? あ、もしかしてお菓子が欲しいとか?」
流石にそんな訳ないよなぁ、でも修学旅行に持っていく物だったりするかな?
にしてもなぁ…………
「あぅ………そう……なんだけど……やっぱりダメ?」
か、可愛いすぎる!
無意識で上目遣いと涙目のコンボを成立させるとは神じゃないかぁ。
流石にいくら家計が苦しくても断れないな…………。
まぁ苦しく無いけどな………。
てか麗が来てから麗の父親、つまりは大吾さんから麗を頼むってことで仕送りがプラスされて逆に裕福になっていたりする。
「まぁダメじゃないから、好きなだけ買えばいいぞ。」
俺がそう言うとさっきまでの沈んだ表情とは裏腹に満面の笑みを浮かべる麗。
「うん! ゆぅありがと!」
あぁこの笑顔が見れるだけで幸せだな。
やっぱり麗は笑ってる方が可愛いなと思う今日この頃。
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