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俺は言った、好きなだけと…………。
でもさ、流石に2千円を超える程お菓子を買うなんて思ってないぜ?
なんて言いたいがレジに行ってからじゃ遅いわな…………そんな気持ちで今帰っている訳だ。
右手には野菜やら肉やら牛乳やらの食糧が入った少し重い袋、左は麗がガッチリ抱きついている。
その麗の左手にはお菓子がいっぱいの袋………。
ここは気にしたら負けなんだ俺!
「まぁあれだ、お菓子はいいとするさ……あとその袋も持ってやるよ。」
あれ? 渡してくれない所か少し機嫌そこねちゃった?
なんか顔が険しくなってるような………。
「やだ! ゆぅがこれ持ったら………離れないとダメだから……やだよ………。」
これまた可愛いじゃないかよ。
いかんいかん、自然と顔が緩んできちまう。
「そうか、麗がいいならそうしていいけど疲れてきたら渡すんだぞ。」
「ん~それでも……やだ。」
はい、頑固な所も可愛いですね。
それから麗は俺から離れることなく家まで一緒に帰ってきたんだよな。
なんか最近の麗は前にも増して可愛くなったような気がするな。
ずっと前から可愛いのは変わらないけどさ。
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