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そして二人で軽く校内をさまようこと10分弱。
「やっと着いたな、亮のお陰で迷子だが許してやるさ。」
「俺は裕太について行っただけだ、余計な言いがかりはやめてもらおうか。」
なんともキッパリした言いようだな。
まぁホントの事だけに言い返せないのが悔しい。
なんて思いながら教室の扉を開く。
そこには当然見たことのない奴らがいる…………?
「あ……ゆぅ!」
バタン!
と言う音を立てて閉まる扉、閉めたのは俺なんだけどな。
「なんで西井も麗もいるんだ!? これじゃあ憧れの平穏ライフから遠ざかるじゃないか!」
「いや、だから話は最後まで聞けと言っただろ? それは裕太が悪い。」
これまた的確についてきやがった………。
ヤバい、しかも扉を激しく叩く音……もう心臓が花火大会まっさかりだ…………………。
どうする俺! このまま扉を開ければ麗のタックルによるさらし者は免れない。
仕方ない、ここは逃げるが勝ち…………。
「ゆぅ……あの日の……ディーんんん…………。」
ふぅ~危なかった。
逃げようとした矢先に麗のやつがリーサルウエポンを発動しやがった。
これは間違いじゃない、とっさに麗の口を塞ぐ我が右手……………よくやった!
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