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それから数分後…………。
「もう裕太に置くとこないな。」
「まぁ、全面黒色じゃあ置けないわな。」
敢えて言おう、惨敗だったと。
最後にはマジで全員が亮の色になった訳なんだよな。
「次行くぞ亮! 将棋だ将棋!」
そう言うと俺はオセロを諦めた辺りに周りを確認したら発見した将棋セットを取り出した。
「時間もあるしいいけど、ジュースは買ってもらうぜ。」
あぁそうか、ジュース賭けてたんだっけ。
まぁこの将棋で挽回を…………
バンッ!
「ゆぅ~!」
「ぬおぉ……………いてーなぁおい………。」
背後からのタックルのお陰で顔面から将棋盤に突っ込んでしまったじゃないかよ……………。
悲惨だ……おでこに張り付いた王が力無くポロッと地面に落ちる…………けっこう痛いんだぜ……………。
「まぁあれだ、男子と女子は通路で区切ってあってそこに教師が居るはずだよな、お互いが干渉しないようになってるはずだが、どうやって来た?」
その俺の問いにコクっと首を傾げる麗は、
「誰も……居なかったよ?」
居なかったとかあり得ていいのかよ。
後ね、そんなに強く抱きつかないでいただきたい…………柔らかい二つの山の感触が背中に伝わってくるだよ……………。
「居なかったなのか、そうだなぁ……時間もまだ1時間はあるから、今度は麗が亮とオセロやってみてくれないか?」
俺がそう言うと2人とも問題は無いようで、快く了承してくれた。
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