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それから少し食べ進めた頃。
なにやら麗の様子が変だと思ったら…………。
「ゆぅ、あ~ん。」
なんだよ、あ~んて何………。
でも何かを期待するような視線をビシビシ放ってくる麗。
「それ、食べないとダメか?」
「ダメッ!」
儚い期待が一瞬で砕け散る事になった。
「はい、ゆぅ! あ~ん。」
やるしかないんだな、
まぁ嫌って訳じゃないけど……周りの視線を考えると死ぬほど恥ずかしいんだよ。
もうやけだよな!
「あ、あ~ん………。」
そのスプーンに乗せられているシチューのジャガイモを口に含む。
「美味しい?」
少し不安げに聞いてくる麗だが、麗が作った訳じゃないよななんて思う。
「まぁ普通だな、もっと言うと麗が作ったやつの方が美味いな。」
俺は思った事をそのまま言ったつもりで特に対した意味はないんだが……………どうやらそれ麗には違ったようで。
「え…と……あぅ………ゆぅ………ありがと//」
何かしら御礼を言われる俺だった…………。
「なんで照れてるかは知らないけど、ホントのこと言っただけだからな。」
何か知らないけど麗は嬉しそうにしてるからよかったんじゃないかと思う。
そしてそんなこんな楽しい夕食は終わり部屋へと戻っていった。
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