22485人が本棚に入れています
本棚に追加
/291ページ
朝は必ずやって来る、しかもどんな日にも麗は横に居た。
今日は修学旅行、それに男女は分けられて部屋を与えられているから居ないはず………だった。
「あ、ゆぅ……おはよ。」
それがいつものごとく麗は俺の腹の上に居た。
なんで居るのかな…………。
「まぁ………おはよう…………んん!?」
「ん……はぁ……んぐ………。」
あぁぁぁ………朝からキスとか何やってんだぁ!
「おい、朝から何やっ………んぐ。」
「プハァ………おいし………まだ……足りない。」
そう言うと頬を赤らめながら3度目の接近を試みてくる麗。
「バカたれい! 何回やる気だよ。」
その勢いのまま軽く眉間にチョップを入れてやる。
「あぅ………いたい……。」
チョップが聞いたのか眉間を押さえて涙ぐむ麗。
そりゃそうなっても文句は言えないぞって話だな。
「取りあえず降りようか、それと朝から何やってんだよ。」
そう俺が呆れ気味に言うと。
何も気にした様子もなく……寧ろ照れた様子を見せる麗。
「それは……ゆぅが……可愛かったら……つい…したくなったから………ゆぅが悪い//」
なんで俺が悪くなるのかも分からないし、男である俺が可愛いのはよろしくないな。
「ん~まぁいいか、ここに居る理由も聞きたいけど止めとくかな。 あと、退いてくれ。」
俺が何もなしにすると言うと、どう思っているか知らないけど嬉しそうに笑みを浮かべて………。
「じゃあ……もう一回……キスしていい?」
え? いいわけないっしょ?
なんて思っている内にディープな方をされた後、着替えると言って風のように消えた。
最初のコメントを投稿しよう!