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朝から疲れるってどうなんだよ…………まぁ嬉しく恥ずかしいハプニングだけに許せるけどさ。
取りあえず亮でも起こしてみようかな。
「そろそろ起きる時間だぞワトソンくん。」
そう言いながら部屋にあったハンガーを顔辺りに投擲してやった。
ハンガーを投げたのには深い意味はないからな。
「まったく痛いんだよバカ、少しは考えて枕くらいにしろよ……あと朝から激しいな。」
枕ならよかったのか………って……え?
あれ? もしかしてコイツ起きてたのか?
「盗み聞きとはな、将来的には盗撮を生業とする商人か………もっと自分の将来を考えた方がいいと思うぞ。」
「どうしたらその流れになるんだ! 俺は朝起きたら裕太と伊吹さんがうるさくて目が覚めたんだよ………あの状況では起きれないしな。」
一応気を使ってくれたみたいだが、聞かれたのは変わりないし恥ずかしいのは尋常じゃないよな。
「それは少なからず悪いと思うな、まぁあれは麗に言ってくれないと俺じゃ止められんな。」
俺の言葉に亮は軽く苦笑いを浮かべながらため息を吐いている。
そのため息、わからんでもないぞ。
でもまぁ麗だから逆に嬉しいし、いいんだけどな。
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