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「取りあえずタイガーの案に決まりだな、じゃあこの班の班長は亮だから後よろしく。」
「おい裕太、俺は班長になんかなった覚えはないぞ。」
そう言う亮は何かしら不満があるようで。
だが決まったもんは仕方ないんだよな。
「理由はちゃんとある、それは班決めの時に亮は爆睡かましてたからだ。」
「あぁ分かったよ、寝てたのが悪いんだな……全く裕太は理不尽にも程があんぜ。」
はぁ~とため息を吐きながら渋々だが班長を引き受けてくれた。
まぁ亮はやるときはやる奴だからな。
「じゃあそろそろ行こうか、他の班もだいぶ行った頃だろ。」
そう言ってみんなを促しながら立ち上がろうとした………。
「スー…スー…スー…スー…ん~…スー…スー………」
そう、立ち上がろうとしたら俺に抱き付いたまま寝息をたてる麗がいた………。
寝顔がヤバい位に可愛い………………。
じゃなくて………どうしようかな、ここまで気持ちよさそうに寝てるのに起こすのは悪いし……かと言って寝たままだと抱っこで搬送だしなぁ。
ん~起きるまで運んでやるかな。
「麗はこのまま運んで行くから気にするな。」
皆も麗を気にして動かなかったようで、俺がそう言うと納得したようで動きだした。
まぁあれだ、ホテルを出るまでに起きることを願うよ。
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