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そして市街地観光のためホテルを出るべく歩き出した。
「んぅ……あ、ゆぅおはよ………。」
歩き出した揺れで目を覚ましたのか眠たそうに目をこする麗。
「おはよう、早速で悪いけど起きたなら自分で歩いてくれよ。」
そう言って麗をおろしてやると、まだ眠いようで目をゴシゴシしながら片方の手で俺の手を握ってきた。
「歩くから……これならいい?」
そんな目で頼まれたら断れんじゃないかよ……………。
まぁ麗の頼みを断れる事のできる男はいないだろうとは思うけどな。
「手くらい繋いでやるからさ、腕にしがみつくのは無しで頼むわ。」
「やだ……でも…今は我慢する………。」
俺はその返事を聞くと麗の手を引いて亮たちを追いかけた。
気を使って先に行ってくれていたであろう亮たちは市街地観光組のバスに乗り込んでおり、一番後ろの席をキープしていてくれた。
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