キャンプだよいろいろと

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「西井……麗を持ってくれるか?」 うん、もうキラキラがヒドいから西井にトスの方向で。 「え、いいの!? じゃなくて朝から麗に何やってんのよ!」 今更ごまかさしても無駄なんだよ西井さん、顔が嬉しそうに緩んでるから。 「分かった、じゃあこのままでいいさ。」 まぁ軽い冗談だし西井も本気にするわけないよな。 「分かったわよ! でも麗が可愛いくて抱き締めたくなった訳じゃないからね! あくまでも麗を危険因子から離すためだから!」 だから……ごまかす所か墓穴ほってるから……………コイツはバカだ……あと何故にツンデレ……………。 とりあえずまだ寝ぼけたままの麗を西井に任せて奴らが早く来た事情を聞こうかな。 「まず早すぎる、そんでピンポンピンポン鬱陶しい、最後に朝から亮を見るのは目に悪い、以上。」 朝からあぁされたらイライラもするってもんだ、だから言いたい事は言ってやった。 「最初の2つは説明できるけど、最後のは何だよ、俺はそこまで目に悪影響を及ぼすか?」 「かなりな、目薬を間違えてタバスコを目に入れるくらいヤバい。 いや、どっかのラピュタ王みたいに崩れ行く城でメガネを落とすよりもずっとヤバい。」 「分かった、時間の事から説明するけどいいよな、どっかのラピュタ王。」 コノヤローあからさまにシカトかましやがった、てか俺はムスカじゃない! 今ここに誓う、いつか絶対に自転車くらいでひき逃げかましてやる! まぁ今は置いておこうか、どうせ早く来たのにも意味はあるんだろうしな。 ノリとか言ったら今すぐ自転車でひいてやる。
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