キャンプだよいろいろと

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それから直ぐに出発することになって、西井と麗も仲直り? 的な感じになった。 まぁ原因が俺なだけに長引かれても気まずいし何はともあれだな。 そして高速を降りる頃には景色も都会から山のそれに変わっていた。 何て言うんだろうな、空気がうまい? まぁそんな感じだと思う。 「よ~し、着いたよ~、運転疲れた! 裕太くんマッサージ!」 程なくして到着したんだが、着いた途端に夏樹さんからのマッサージ要請………。 運転してもらったのがあるから断れない…………。 「はぁ……分かった、気が済むまでやってやるさ。」 「ホント? ありがとー、じゃあ早く別荘に移動しないとね!」 ん? コテージとかテントじゃないのか? 何か金持ち特有の発言が聞こえたような………。 ほら、亮も西井も俺と似たような感覚なんだろうか、ポカーンとしてるし。 「あ、あの~コテージとかじゃないんですか?」 なんとか沈黙を脱した西井がそう言うが。 って敬語なんだな、そういや要の姉だけに先輩だったかな。 まぁ細かいことはいい、それより…………。 「ちゃんとした別荘だよ、って言ってもそこまで大きくないけどね。」 再び沈黙……要ってさ……よくある何とか財閥系か? ラブコメ王道で定番の幼少期に結婚を誓った的なあれか? まぁ何にしても金持ちだってことと、コテージよりは絶対いいって事は確実だな。
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