キャンプだよいろいろと

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荷物は全て別荘に運んだ。 別荘……でかかった…………。 そして俺たちは今別荘のリビングにしては広すぎるリビングでキョロキョロしてる。 そりゃそうなるって、なんせ生まれて初めての別荘だからな。 「部屋は一人一部屋あるから気にしないで寛いでね。」 俺たちが呆けてると夏樹さんはそう言って鍵を一人一人渡してくれた。 一人一部屋とか最高じゃないかよ! さすが別荘だな…………。 鍵をもらった亮やら西井、ついでに要は部屋に荷物を置きに行った。 だが麗は未だに鍵とにらめっこしてる。 そんなに嬉しかったとか? 「あの……これ………いらない。」 とか思ってたら鍵を返却しやがった。 「え? でも寝るとこ無くなるよ?」 夏樹さんの返しがいまいち要点を掴めてない気がするけど、まぁそれもあるからツッコミはしないでおこう。 「大丈夫……ゆぅと寝る………だからいい。」 俺の意見は無しですか? それ確定なんですか? 「麗、せっかく一部屋貰えるのにもったいないぞ?」 「でも、ゆぅと……一緒がいい………だめ?」 涙目きたぁー、逆らえない……てか嬉しさと恥ずかしさでヤバい。 「いいに決まってるだろ、麗と一緒なら寧ろ嬉しいよ。」 そう言って不覚にも抱き締めてしまった……………。 麗……顔真っ赤だし何かあたふたしてるし、可愛いな。 取りあえずぎゅうってしてみた。 「あぅ…あぅ……うゅ………ゆぅ……もっと……ぎゅってして…………。」 悶えながらもしっかり背中に手を回して来る麗は可愛くて、華奢で、柔らかかった…………。 俺……末期どころか終わってね?
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