キャンプだよいろいろと

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それから少しの間麗と二人でソファーに座り他愛ない話をしていた。 コンコンコンコンーーーー 「裕太~入るぞ…………悪い、取り込み中だったか………。」 いきなり入って来たかと思えば誤解を招くような発言を残して消えた………。 「って、ちょっと待てぇぇ!」 俺は急いで扉を開ける。 バコォン! ん? 何かに当たったかな? 「痛いだよバカが………確かに取り込み中に入ったのは悪かったが。」 何かしら鼻を押さえながら立ち上がる亮………コイツにヒットしていたんだな。 「だから取り込み中ってなんだよ! ただソファーに座ってただけだろうが。」 「んな事はどうでもいい、取りあえず昼食作りをするから出てこい。」 亮はそう言うと軽く鼻血を流しながら戻っていった…………結構激しくぶつけたからな……そりゃ鼻血もでるさ。 「だそうだから行くぞ麗………って、何してんだ?」 振り向く先には此方を見つめて両手を広げる麗の姿が…………。 「ん……抱っこ………して?」 可愛いですはい! 「分かった……でも外までだからな。」 「うん………家まででいい。」 どう解釈したらそうなるんだか…………。 まぁ外までしか運ばないけどさ。
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