龍紀の過去

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「佳秀!佳秀!」 パンパンと手を叩き、南綺は犬でも呼ぶかのように佳秀を呼ぶ。 「お呼びでしょうか?」 「兄上の遺言書を持ってきてほしいの」 「しかし利観様は遺言書は皆の前で公表せよと…」 「私は兄上の妹よ!さっさと持ってきなさい!!」 「ですが…」 「佳秀、いいから渡して差し上げて」 佳秀はしぶしぶといった表情で利観の遺言書を南綺に渡す。  
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